「この1冊ですべてわかる SEの基本」は日本実業出版社から出ている山田隆太作の書籍です。システムエンジニアに必要な知識が体系的・網羅的に記されている本であり、システムエンジニアとして働きたいと考えている人から、働き始めて間もない人、リーダー的地位にいる人まで、すべてのシステムエンジニアにとって参考になるものだといえます。
ページ数としては270ページ程度ですが、システムエンジニアとはどんなものなのかを知るためには十分な情報が記載されています。
まず第0章では、 システムエンジニアとは何をする人なのかということがまとめられています。さらに、第1章ではシステムエンジニアに必要なテクニカルスキルについて、第2章ではソフトウェアエンジニアリングとスキルの形成についての記載があります。続く第3章は、プロジェクトを成功に導くリーダーシップとチームワーク、さらに第4章はマネジメントスキルについて。加えてマスターしたいヒューマン系スキルについて第5章でまとめ、さらにシステムエンジニアとして心構えについて第6章でまとめています。
この本を特に初心者におすすめする理由としては、まずテクニカルスキルとシステムエンジニアとしての心構えの両方についてバランスよく説明してあるという点が挙げられます。初心者のころというのはどうしても技術を磨く方にばかり目がいってしまいがちです。その欲求を踏まえつつも、システムエンジニアとしての自覚を促し、心構えを持たせることができるという意味で、非常に優れた本だと言えます。
バランスの良さはそれだけではありません。初心者システムエンジニアに必要な知識は膨大ですが、必要な知識をもれなく網羅しているという点でも参考になります。
コンサルティングツールの他、CMMI、SWEBOK、PMBOK、ITSSに加えて、社会人として必要な報連相や議事録のポイントなどについてもまとめられているのです。ひとつの物事に対する深い知識を得る前に、その業界のアウトラインをとることができるような、広く浅い知識を持つことは、キャリアを積む上でも非常に重要なことです。
また、さらに深く知識を得たいという場合に備えて、各トピックごとに参考文献が記されていることもポイントが高い部分だと言えるでしょう。さらなる学習を促すためのヒントを与えるという役割も持っている本です。
さらにこれは付録的なものかもしれませんが、スキルのチェックシートもついています。自分の足りないスキル客観的に確認できるという意味でも有用なものでしょう。
この本から知識を得ることで、これまでとは違った角度からシステムエンジニアというものを見ることができ、あなたのキャリアの形成にもきっと役にたつはずです。
混同されることが多いシステムエンジニアとプログラマとの違いを説明します。まずはここから理解を深めましょう。システムエンジニアは、プログラマよりも人と接することが多く、専門知識もさることながらコミュニケーション能力がものをいう職業です。 続き
システムエンジニアからのキャリアアップで、もっともメジャーな選択肢は、プロジェクトマネージャーになることでしょう。プロジェクトマネージャーは、ヒト・モノ・カネを管理しながら、メンバーの能力をいかに最大限に引出すことができるかが手腕の見せ所です。 続き
システムエンジニアになりたい!けど、何をしていいかわからない・・・という人も多いと思います。未経験者なら、まずは資格の取得から考えてみてはいかがでしょうか。基礎知識も身につき周りからも一目置かれる資格にチャレンジしてみましょう。 続き
システムエンジニアになった後も、経験を積めば次のステップが待っています。自分の進む道は自分で決めていかなければなりません。更なるキャリアアップをするために、常に将来のキャリアパスを考えておくことはどの業界でも重要なことです。 続き
未経験からシステムエンジニアを目指すために、インターネットなどを使って勉強を始める人も多いと思います。未経験者にとっては、1冊の優秀な書籍に出会うことも、システムエンジニアになるための近道になることがあります。そんな1冊をご紹介します。 続き
システムエンジニアだからと言って、誰もがいとも簡単に高収入を得られるわけではありません。年収を上げるためには努力の積み重ねと、成果を上げその実力を内外に示すことが大事です。また、転職や独立という新たな道へ踏み出す選択肢もあります。 続き