プロジェクトマネージャー、ITコンサルタント、社内SEなど。システムエンジニアのキャリアパスをご紹介

システムエンジニアの悩み

システムエンジニアが抱える悩みの一つに「今後のキャリアパス」というものがあります。若いころはがむしゃらに仕事をしてきて、今後のことを考える余裕がなかった人も、中堅になりプロジェクトの中心を任されるなど、責任のある立場になる人は多いです。しかし、そのような中堅エンジニアこそ、キャリアパスについて真剣に考えなければなりません。

なぜキャリアパスを考えなければならないのか

IT業界では成果主義という考え方があります。この業界はは自身のあげた成果が大きいほど給料に反映されます。新人からベテランにかけては、技術が向上するほど成果を上げやすくなります。しかし中堅以降は、ある程度技術が上がってしまうため、それ以降は技術を向上させてもそれを活かせる仕事というのは少なくなっていきます。例えば、プログラミング言語を10個マスターしたとしても、仕事で求められるのはせいぜい2～3個ほどです。そのため、成果主義の下では、中堅以降のエンジニアは、自身の技術を活用できる場を求めてキャリアパスを考えなければならないのです。

4つのキャリア

キャリアパスは大きく分けて4つあります。「プロジェクトマネージャー」「ITコンサルタント」「社内SE」「プログラマ」です。これをさらに2つに分けると、コミュニケーション能力が重視されるものとシステムエンジニアとしての技術力が重視指されるものに分けられます。コミュニケーション能力が重視される仕事としては「プロジェクトマネージャー」と「ITコンサルタント」があります。 プロジェクトマネージャーとは、プロジェクトの管理者として、プロジェクトのメンバーを選定・管理したり、顧客とのやり取りや納期・コストの管理を行います。自身が直接システムを管理することはなくなりますが、チーム内で起きた問題を解決するために、エンジニアのスキルを活かしていくことになります。それに加えて、コミュニケーション能力も求められる仕事です。それに対してITコンサルタントとは、顧客の抱える経営課題をITの専門知識や技術を使って解決していく仕事です。こちらも自身の知識や技術だけでなく、コミュニケーション能力が必要になります。ただ、プロジェクトマネージャーと比べると、社内よりも社外、顧客とのやり取りが多くなる仕事です。
システムエンジニアとしての技術力が重視される仕事には「社内SE」「プログラマ」の2つがあります。社内SEとは、自社内の情報システムやネットワークの開発・導入・運用を行う仕事です。いわゆる「情報システム部門」で働くことになります。この部門はあまり表に出ることはありませんが、会社のオフィスを裏から支える縁の下の力持ち的な部門です。経営的な視点から自社内の問題や課題を解決するためのシステムを開発していきます。そのため他部署との連携が多くなったり、またプロジェクトの際にはプロジェクトマネージャーの補佐のような役割を担うこともあります。そして最後の「プログラマ」は簡単に言うと、いままでと同じ立場で働き続けるということです。あるいは会社を変えて、より高い評価をもらえる環境で働いているかもしれません。自身が作りたいと思うプログラムを作成できないというストレスを抱えるかもしれませんが、それでもプログラミングが好きな職人タイプのひとがこの仕事に向いているでしょう。プロジェクトマネージャーや、ITコンサルタントは自身が直接システムを作成していくことは少なくなっていきます。そのため、1つのものを極めたいという人は、この仕事を選んでみるのもいいかもしれません。