コミュニケーション力を発揮！ITコンサルタントの魅力！

かゆいところに手が届く、ITの専門家

オーダーメイドのスーツを着始めると、他の既製品を着ることができなくなる、とはよく言われることです。一見して同じように見えても、随所に仕立ての技術が光り、動きやすく疲れにくい配慮がなされているからです。もちろんその分に見合う値段ですが、スーツを着る時間が長ければ長いほど、快適なものを着続けたいと願うものなのです。今やIT技術が様々なレベルで一般企業に導入されており、そろそろ社内システムもオーダーメイドに手を出して良い頃合いです。

ITコンサルタントが必要とされる理由

さて世間のIT化に背中を押されて渋々社内にパソコンを置き、有線LANで繋いで以来、業務の効率化に目を見張る思いだったのは、実は古くて新しいそろばん勘定に敏感な経営者だったのかもしれません。しかし、ことITにおいては、経営者自らが必要なシステムのイメージを具体化するのは困難です。そこでITコンサルタントがその知識とスキルをもって最適にカスタマイズした社内システムを立ち上げるとなると、このイメージの具体化の段階から関与することになるのです。

ITコンサルタントが関与するプロジェクトの流れ

まずは顧客がどんな色や風合いの生地を好み、どんなタイプの仕立てを望むのか、という出来上がりのイメージをスケッチします。そして顧客の体だからと言って、顧客が自分の胴回りを正確に知っているわけではないので、ITコンサルタントの方から積極的に「襟ぐりは」「裾の長さは」などとメジャーで計り、質問を投げかけることによって的確な答えを引き出し、最適な型紙を起こします。後は、もちろん顧客の予算内に収まるように選んだ生地を型紙に沿って裁断し、すべてのパーツを仮縫いします。この仮縫い段階で顧客に試着してもらい、細かな修正やあるいはすっかり最初からやり直しつつ、最終的にイメージ通りの美しい姿に仕上げるのです。もっともこれで納期までに納品して終わりではなく、顧客が着るほどに体に馴染ませるのを確認しつつ、袖の綻びを直したり失くしたボタンを付け替えながら長く愛用してもらえるようサポートします。なお仮縫い本縫いは、必要に応じて腕を見込んだ縫い子に任せることができます。

ITコンサルタントの価値

こうして見ると、ITコンサルタントの腕の見せ所は、いかに顧客の望みどおりのシステムや技術を選ぶのか、という点に係っているといえます。ITに関してはズブの素人である顧客に自分の好みや流行を押し付けるのではなく、顧客のビジネスの中で最大限に活きるものを提案できなければなりません。そのためには、それだけの技術とスキルを身に付けるのはもちろんのこと、自らITの専門性に閉じ籠ることなく、顧客となるべき様々なビジネスを知る努力も必要です。更に様々な折衝や交渉をうまくまとめるコミュニケーション能力も問われます。